2008年1月8日火曜日

マヤノベンケイ

 「シンザン記念・G3」(13日・京都)、連勝街道を突き進む。マヤノベンケイは、前走のさざんかSを早め先頭から押し切った。昇級、初芝、距離 延長と厳しい条件がそろっていたが、能力の高さをアピール。デビュー戦は2着だったが、2戦目から破竹の3連勝だ。今回も重賞初挑戦でマイル戦。新たな壁 が待ち受ける。だが、着実に突破してきた好素材。ここもまた乗り越える。

 秘めた素質は計り知れない。マヤノベンケイは陣営の期待を大きく 上回る活躍を見せている。デビューからダート千二百メートルを3戦。初戦こそ2着だったが、ポンポンと連勝を決めた。そして迎えたさざんかS。初めての 芝、距離、昇級戦。並ぶのは不安材料ばかりだったが、このハードルも簡単にクリアしてしまった。

 3角で早めに先頭に立つと、ゴールへ突き進む。後続に詰め寄られそうになると、もうひと伸び。追撃を首差でしのいで、3連勝を決めた。ダートの短距離馬のイメージを大きく覆す勝利に、福永も「芝の方が良かった。追ってから伸びていたね」と振り返った。

 ただ、課題は残る。前向き過ぎる気性だ。無理に抑えるより、気分良く行かせた方がいいタイプで、藤原助手は「スピードはあるんだけど、いい意味でズルさが出てきてくれたら」と表現した。今回は京都外回りのマイル戦、さらなる距離延長に再び不安がよぎる。

  舞台設定を踏まえて、福永は「持ってくれれば。外回りではラチ沿いを頼ることができないから、逃げ馬には厳しくなる」と慎重に言葉を紡ぐ。しかし、悲観ば かりではない。「前走も(いい意味で)裏切ってくれた。やってみないと分からない」。与えられた課題を、着実にクリアする相棒の底力に期待を寄せた。

  3日の1週前追い切りでは、栗東DWで力強い動きを披露。梅内師も好調を誇示した走りに目を細める。「具合は良さそう。もうちょっと折り合いがついてほし いけど、ケイコでもいくらかまともになってきている。芝でもあれだけの成績を残せたし、3連勝はなかなかできないよ」。伸びる余地は十分にある。京都から 阪神、そして再び淀へ。ベンケイの勢いは、まだまだ止まりそうにない。

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