2008年1月9日水曜日

年度代表馬

 JRAは8日、「2007年度JRA賞受賞馬選考委員会」を行い、アドマイヤムーン(牡5)を年度代表馬に選出 した。宝塚記念、ジャパンCと国内の古馬主要G1を制したことに加え、ドバイデューティフリーでの海外G1勝ちが高く評価された。注目の3歳牝馬争いは、 最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬ともにダイワスカーレット(牝4、栗東・松田国)が選ばれ、ウオッカ(牝4、栗東・角居)は特別賞に決まった。
 昨年国内外でG1・3勝を飾ったアドマイヤムーンが年度代表馬に輝いた。
  有馬記念前はもつれると思われた代表馬だが、ふたを開けてみれば得票率61・6%ですんなり決定した。松田博資師(61)は「非常に光栄でうれしく思いま す。確かにアドマイヤムーンは昨年、選ばれて当然の成績を残している。自分としてはJCを勝って最高の形で種牡馬として送り出せたことが一番うれしい」と 感無量だった。
 3歳時は皐月賞トライアルの弥生賞を制し、クラシックを期待されたが無冠に終わった。しかし、古馬になって爆発。ドバイデュー ティフリーで初G1を飾ると、宝塚記念も制し国内最強を印象付けた。秋の天皇賞前に、近藤利一氏からダーレー・ジャパン・ファーム(有)に40億円で電撃 トレード。ジャパンCで有終の美を飾ると、そのまま引退、種牡馬入りした。現在は、北海道日高町のダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスでけい 養されている。ダーレー・ジャパン・ファーム(有)は、昨年末に中央馬主資格を抹消したが、今月28日に行われる授賞式にはジャパンC優勝時のオーナーで ある同ファームが、出席する運びになるとみられている。
 03年のセレクトセールで1600万円で購入されたムーンが、稼いだ総収得賞金は11億 8772万7000円。これは7冠馬テイエムオペラオー、ディープインパクトに次いで歴代3位。優勝したジャパンCは日本最高の2億5000万円、宝塚記 念は1億3200万円。そしてドバイデューティフリーは、ドバイシーマクラシックと並んで世界最高の3億6000万円。いずれも高額賞金レースをモノにし た。
 松田博師は「今年から種牡馬入りだし、いい子を出して欲しい」と期待をかける。激動の競走馬生活を終え、大きな勲章が与えられた。

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